Ai's Secret Page

Thursday, August 31, 2006

さるかに合戦  
むかしむかし、あるところにサルとカニがいました。ある日二人で遊びに行くと、カニは草の中に、おにぎりを見つけました。サルは、うらやましくてうらやましくて「おれも何かを見つけよう。」と思って、地面をよく見て探していると、柿の種を見つけました。そして、サルはカニのおにぎりを食べたくて、こう言いました。「カニどん、おにぎりと柿の種を交換しようか。おにぎりは、食べるとすぐなくなってしまうよね。だけど、柿の種というのは、植えると毎年おいしい柿をいっぱい食べられるんだよ。」カニはその話を聞いて、「柿の種はいいもんだな。」と思って、自分で見つけたおにぎりと交換しました。食いしんぼうなサルはおにぎりを食べ、カニは柿の種をもって帰りました。 カニは家へ帰って、庭のすみに柿の種をまきました。毎日毎日カニは柿の種に水をかけたり、こやしをかけたりしていました。「早くめを出さないとハサミで切るぞ。」とカニが言うと、柿の種はあわてて芽を出しました。そして、「早く大きな木にならないとハサミで切るぞ。」とカニが言うと、柿の芽はあわてて大きな木になりました。こんどは、「早く実をつけないとハサミで切るぞ。」とカニが言うと、柿の木は真っ赤に熟した実をつけました。カニは「さあ、うまそうな柿を食べよう。」と思って、柿の木によじのぼろうとしました。でも、両手のハサミでカチカチやっても、カニは木からずるっとすべりおちてしまいます。何度やってもうまくのぼれませんでした。 そのうちサルがやって来て、うまそうな柿を見て食べたくなってきました。「もともとおれがその柿の種をひろったんだから、おれがおいしい柿を食べるぞ。」と言って、サルはすばやく木にのぼって、がつがつ柿を食べました。サルが一番赤くておいしい柿をかってに食べているあいだに、木の下にのこっていたカニは「わたしにも柿をもいでちょうだい。」とたのみました。そこで、サルは青くて硬い実を選んで、力いっぱいカニに投げつけました。柿がカニのこうらに当たり、カニのこうらはずたずたになりました。カニが死んでしまったとわかって、サルは知らぬ顔をして、急いで逃げ出しました。かわいそうに死んだカニのこうらから、カニの子どもたちが出てきて、お母さんが死んでいるのを見ておいおい泣きました。 泣いているカニの子どもたちの声を聞いて、ハチがとんで来ました。「カニの子どもたち、どうして泣いているの。」とハチはたずねました。「お母さんが死んだんだ。サルに殺された。」とカニの子どもたちが泣きながら答えました。「あいつは悪いやつだな。」とハチが言いました。そのうち、クリがやってきて、「カニの子どもたち、どうして泣いているのか。」と聞きました。カニがサルに殺されたという話を聞いて、クリはハチと同じように思いました。皆はサルは悪いやつだから仇討ちをしようと思いはじめました。そこにウスが来ました。ウスもカニのしを聞いて、サルは悪いやつだと思いました。そして最後に牛のフンが来て、話を聞き、皆で仇討ちに行くことにしました。なかまたちはサルの家へ出かけました。 カニの子どもたち、ハチ、クリ、ウスそして牛のフンはサルの家につきました。ちょうどサルが留守にしていたところだったので、みなは仇討ちの準備をしました。クリは囲炉裏の中に身をかくし、カニの子どもたちは水おけに入り、ハチは戸口の上に止まりました。さいごに、ウスが屋根に上がり、牛のフンは戸口にすわりました。皆は静かにそれぞれの持ち場について、サルが帰ってくるのを待ちました。 やっとサルが帰ってきました。「寒い、寒い。」と言いながら、囲炉裏のところに座りました。背中を暖めようとしたら、クリがはじけてサルの背中にとびつきました。「熱い、熱い。」とサルはうなり声を上げて、火傷をした背中に水をかけるために、水おけにかけつけました。カニの子どもたちは水おけから出てきて、水をかぶろうとしたサルの体じゅうを力いっぱいはさみました。サルは叫び声を上げて外ににげ出そうとしました。すると戸口にいたハチにチクリチクリと頭を刺されました。びっくりして訳もわからないまま、サルは逃げようとしましたが、牛のフンにずるっとすべって、転びました。その時、屋根にいたウスがドスンと落ち、サルは、ぺちゃんこになりました。こうして、カニの子供と仲間たちはカニの仇をとりました。

Friday, August 25, 2006

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